工事台帳アシストAI

建設業はAIを利用するべき?活用シーンや導入事例を解説!

建設業界では、慢性的な人手不足や過剰な労働時間、現場での安全管理などが課題となっています。

そんな中、注目を集めているのがAI(人工知能)の活用です。

AIを導入することで、従来の人力では難しかった現場作業の効率化データ解析による精度の高い施工管理が可能になります。

 

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実際、国土交通省建設現場の生産性向上を図る「i-Construction」の取り組みを推進していて、AIの活用方法についての研究を進めているところです。

▶参考:AIを活用した建設生産システムの高度化に関する研究

 

今回は建設業においても無数の可能性を秘めているAIについて、その性能と具体的な活用事例を紹介していきます。

時代の波に乗り、今抱えている現場の悩みをAIの力で解決していきましょう!

執筆者情報

執筆者情報:ネクスゲート代表 宮崎唯人

▼AI導入に興味のある方はお気軽にご相談ください!

業界の人手不足や働き方改革が強く求められる昨今
建設業界でのデジタル化や生産プロセスの効率化や自動化は必須!

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建設業がAIを導入するべき理由

建設業がAIを導入するべき理由

AIを活用するべき最大の理由は、人材不足・長時間労働・事故リスクといった建設業界の課題を改善できる可能性を秘めているからです。

 

ご存じの通り、建設業界はいま少子高齢化や労働力不足といったさまざまな課題を抱えています。

 

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現場では熟練の作業員の高齢化が進み、技術のある人材が次々と引退している一方、若者世代が減り続けているのが現状です。

人手不足で一人あたりの負担が大きくなっているだけでなく、建設現場での残業やけが、死亡事故などが起こり続けていることも若者を遠ざけてしまっています
 

▼実際にあった建設業での死亡事故事例

・ビルの新築工事現場において、クライミングクレーンで荷(鉄筋馬を束ねたもの)を吊り上げていたところ、9階付近で荷崩れ、落下し、当該現場内を移動し公道上に出た被災者に接触した。

・外壁改修工事において、防水作業をしていた被災者が、足場と躯体との間から約3.5m墜落した。
引用:『令和3年 建設業死亡災害事例』より

 

この状況においてAIを導入することによって、危険な仕事は自動化し、人間が本来取り組むべき業務を効率的に進められる環境が整うことが期待されています。

information

国土交通省が掲げる「未来投資戦略」では、建設現場でのAIやロボットの活用を推進しており、2025年までに生産性を2割向上させることを目標としています。

安全管理を強化しつつ、人材不足をカバーすることで残業時間を削減して、働きやすい環境を作り上げていくことができるのです。 

 

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人材不足の解消・長時間労働の改善・労災リスクの低減という3つのタスクを同時にクリアできることこそ、AIが注目されている最大の理由と言えるでしょう。

建設業でAIを活用できるシーン

建設業でAIを活用できるシーン

AIが今日の建設業において欠かせない存在であることが分かったところで、次は具体的な活用シーンについて見ていきましょう。

建設の現場においては、AIは以下のようにさまざまな用途に活用できます。

 

  • 原価管理の効率化
  • 設計業務の効率化
  • 工程や計画の最適化
  • 事故防止対策
  • 人材の育成

一つひとつ詳しく解説していきます。

原価管理の効率化

建設業において、原価管理はプロジェクトの成否を左右する重要な業務です。

AIを駆使して過去のプロジェクトデータを解析したり、資材費や人件費の見積もり精度を向上させたりして、予算超過のリスクを事前に予測できます。

リアルタイムで支出を反映させ、異常値を検知してアラートで知らせてくれる機能などもあります。

information

原価管理にAIを取り入れる場合は、専用機能を備えた工事台帳ソフトを導入するのがおすすめです。

受領書類をひとまとめにしたり、現場ごとのファイルを自動で仕分けたりして、原価管理に必要なデータをまとめてくれます。

原価管理の効率化
▶参考:工事台帳アシストAI

設計業務の効率化

設計業務においても、AIを使えば従来の手作業による図面作成や修正を大幅に効率化できます。

たとえばAIが設計データを分析し、最適な構造や材料を提案する機能を活用すれば、設計プロセス全体がスピードアップするでしょう。

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無駄な作業を効率化して、設計をじっくりと検討したいところに使える時間を増やせることが最大のメリットです。

また、過去の設計ミスを学習して、以降はそれを防ぐための対策を自動で講じることも可能です。

建設プロジェクトの精度を上げたり、複数の現場を運用しなければいけなかったりする企業にこそ、AIは必要とされています。

工程や計画の最適化

AIは、プロジェクトのスケジュールを最適化する強力なツールとしても活用できます。

たとえば過去のプロジェクトデータや天候情報を分析して、作業スケジュールを的確に調整することで、遅延を最小限に抑えることも可能です。

 

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なんとなく「これぐらいでできるだろう」と感覚で決めた結果工期が遅れた…なんてこともあるかもしれませんが、客観的に分析できるAIならその心配もありません。

さらに、AIによってリソースを最適に配分し、全体の進捗をリアルタイムでモニタリングすることもできます。

プロジェクトの全体の進行管理がスムーズになり、予算内での竣工も目指せるようになるかもしれません。

事故防止対策

先ほども少し触れましたが、建設現場でのけが・死亡事故は長年課題視されています。

そこでAI搭載の危険予知システムを導入したり、高所での作業をロボットに任せたりすることで、労災のリスクをかなり低減できるでしょう。

information

高精度なマルチセンサーを搭載し、安全な作業ルートをリアルタイムで生成してくれるロボットなどもあります。

作業員の安全を確保して、重大な事故の発生を防ぐことが大切です。

人材の育成

建設業界では、次世代の人材育成が重要な課題となっています。

たとえ若者を採用できたとしても、スキルが定着しないうちに転職されてしまったら意味がありません。

information

職人技術を身に付けるためのシミュレーションを取り入れたトレーニングなど、人材育成にAIを活用することで、スキル習得を後押しできます。

即戦力となる人材をより短期間で育成でき、業界全体の競争力アップも見込まれるでしょう。

 

建設業界でAIを活用している事例

建設業界でAIを活用している事例

では実際の建設現場において、AIがどのように活用されているのか、代表的な事例を5つピックアップしてご紹介します。

 

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「AIの活用方法がいまいちイメージできない…」という方は、事例からヒントを得ましょう。

ネクスゲート株式会社

ネクスゲート株式会社では、自社サービス「工事台帳アシストAI」を活用したさまざまな業務改善方法を提案しています。

建設業において欠かせない工事台帳の整理や原価管理のチェックをAIに任せることができ、手入力を減らす効果が期待できます。

 

ネクスゲート

最新の高精度なAIを搭載した工事台帳アシストAIによって、納品書や請求書の作業にかかる時間を大幅に削減できたという事例も多数あります。

ネクスゲート株式会社2

計算やデータ管理の正確性もアップするので、ヒューマンエラーによる訂正の手間もかかりません。

原価管理という、日々の業務の中でも最も手近な業務から効率化できるのが、AIを搭載した工事台帳ソフトの強みと言えるでしょう。

鹿島建設

鹿島建設
引用:鹿島建設

鹿島建設は2021年、危険予知活動にAIを活用した「鹿島セーフナビ(K-SAFE)」を開発しました。

厚生労働省の災害データ約6万4,000件を解析し、類似する災害事例を可視化するシステムです。
 

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現場の安全担当者に情報を提供し、作業時のリスク回避に役立つとして期待されています。

さらに、繰り返しが必要になる負担の大きい作業をロボット技術により自動化して、人力では難しかった下方からの上向溶接にも成功しています。

AIによって品質と性能が飛躍的に向上した、代表的な建設企業です。

大成建設

大成建設
引用:大成建設

大成建設はAIとIoT技術を活用し、建設業界の革新を推進している代表的な会社の一つです。

BIM(Building Information Modeling)とIoTを統合したプラットフォーム「LifeCycleOS(LCOS)」を開発し、建物の設計から運用までの全サイクルをデジタルで管理するシステムを提供しています。

information

また、地震時の建物の揺れを計測して安全性を迅速に判定する「測震ナビ」、建設機械の自律走行をサポートする制御システムなども開発しています。

安全管理にAIを取り入れることで、ベテラン作業員たちがより施工に集中できる環境を整えているのです。

竹中工務店

竹中工務店
引用:竹中工務店

竹中工務店は、ドローンとAIを活用した外壁調査システム「スマートタイルセイバー®」を開発し、超高層建物の外壁調査に実用化しました。

このシステムは、ドローンが赤外線画像を撮影し、AIが外壁タイルの浮きを自動判定するというもの。

従来の打診調査に必要な仮設足場を省き、人が高所で作業するリスクを回避するとともに、コスト削減と効率化を実現しています。

information

さらに福岡県の超高層マンション「アトモスももち」では、AIがタイルの浮きを高精度で解析する技術が初適用され、高精度な結果を実証しました。

今後もAI技術を広く活用し、安全で効率的な調査の実現を目指しています。

清水建設

清水建設
引用:NTTコムウェア

清水建設はNTTコムウェアと共同で、AIを活用した工事検査業務の効率化と品質向上に取り組んでいます。

近年では画像認識AI「Deeptector®」を用いて、鉄筋継手(ガス圧接)の外観検査を自動化するシステムを開発し、施工現場での実証実験を開始しました。

information

スマートフォンで撮影した鉄筋継手の画像をAIが解析し、判定を行ってくれる機能が搭載されています。

従来の目視検査に比べ、検査業務の効率化と品質の均一化が期待されているようです。

この他の工事検査項目にもAI適用を拡大し、さらなる業務効率化と品質向上を目指しています。

【悲報】建設業に限らずAIを使いこなすのは難しい

【悲報】建設業に限らずAIを使いこなすのは難しい

ここまで建設業におけるAIの有用性とその活用例についてご紹介しましたが、実を言うとここまで本格的にAIを活用するのは至難の業です。

AIそのものを使いこなすには、ただ機械に強いだけでなく、専門スキルをしっかりと身に付けておく必要があります。

attention

AIを導入して、実用的にこなせるほどのスキルを身に付けている人材はごく少数です。

これは建設業に限った話ではなく、AI人材は今、日本全体で不足しています。

自社の人材を一からAI人材に育て上げるという方法もありますが、実際に学んでいくとなるとかなり時間がかかるため、あまりおすすめはできません。

 

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現場でAIを活用していくのであれば、無理に自社でやろうとせず、プロの知識と技術を頼るのが得策でしょう。

以下のように、AIのことを熟知しているプロを頼ったり、誰でも活用できるような簡単なツールを導入してみるのがおすすめです。
 

  • AIの知見が豊富な企業へ相談する
  • 建設業×AIを支援しているコンサルを利用する
  • 誰でも使いこなせるAI搭載のツールを利用する

 

頑張ってAIを導入しようとするのではなく、まずは自社の課題を把握して、取り組めるところから始めていきましょう。

建設業でAIの導入をお考えの企業様は「ネクスゲート」にご相談ください!

建設業でAIの導入をお考えの企業様は「ネクスゲート」にご相談ください!

ネクスゲート株式会社では、建設業にフォーカスしたAI活用型の支援サービスを展開しています。

主な取り組みとして、工事管理における効率化を図る「工事台帳アシストAI」を活用し、AIの使い道やAIを活用したDX化についてのご相談を幅広く承っています。

 

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原価管理の自動化を通じて、正確なデータ入力とコスト削減を実現し、経営効率を高めることが目標です!

また、導入時のサポートにも力を入れており、個別課題に応じた解決策を提示する事前ミーティングや操作説明などの場も設けています。

AIを使うのが初めての方も安心してお任せいただける体制を整えているほか、各企業様のニーズに応じた機能開発も推進中です。

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業務効率化と企業全体の成長を支援するパートナーとして、AI活用のプランをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください!

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まとめ:建設業がAIを導入するメリットは沢山!「AIを搭載したツール」の利用もおすすめ!

建設業界におけるAIの導入は、効率化や品質向上、安全性の確保など、多くのメリットをもたらしてくれるものです。

AIがデータを分析することで現場の安全性がアップしたり、これまで人手に頼っていた検査や工程管理を効率化したりできます。

これからの建設業界を支える一つの柱として、AIの活用はますます欠かせないものとなるでしょう。

 

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今の業務フローや社内システムにAIを組み込むのは難しいので、使ってみたい方はAIを搭載したアプリやソフトを活用するのがおすすめですよ。

建設業向けツールの多くは、AIに詳しくない人でも簡単に操作できるようデザインされているので、機械に弱い方でも安心です。

弊社ネクスゲートが開発・提供をしている「工事台帳アシストAI」も、原価管理に関するさまざまな業務をトータルで効率化できるツールとなっておりますので、ぜひ導入をご検討ください。

ネクスゲートが提供する「工事台帳アシストAI」の説明画像