2025年に最適な建設業の採用戦略とは?採用支援の専門企業が解説!
建設業界を取り巻く状況は、年々厳しさを増しています。
後期高齢者の人口割合が増え、極端な少子高齢化が進むといわれている「2025年問題」を前に、今度どうやって人材確保をしていくのか迷っている方も多いはずです。

企業の存続に関わる重大な局面を乗り越えるためにも、従来の採用手法では必要な人材を確保することはできません。
そこで今回の記事では、「建設業の求人に応募がこない…」「施工管理の採用が難しい…」とお悩みの採用担当者様に向けて、おすすめの戦略をご紹介していきます。
採用と併せて行いたい働き方改革や業務効率化といった施策もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
2025年に建設業が取るべき採用戦略とは?

2025年に入った今、建設業界の採用戦略は、従来の方法から大きく変化する必要があります。
大手に負けず業界で生き残るためには、抜本的な採用戦略の転換が不可欠です。
ここでは、最新の転職市場を踏まえたより有効な戦略を3つご紹介します。
- TikTokをはじめとするSNSを活用した採用活動
- Wantedlyなどを活用した採用
- 建設業に特化した求人サイトの活用
単に求人広告を出すだけでなく、ターゲット層に向けて企業の魅力をしっかりと発信し、人材確保につなげていきましょう。
TikTokなどのSNSを活用した採用
経験豊富なベテランの職人を採用するのも有効ですが、自社の将来を左右する後進育成もきわめて重要です。
建設業離れが進んでいる20代・30代にもアピールをしていくためには、TikTokやInstagramなどのSNSを積極的に活用していく必要があります。

通常の求人広告とは違って、動画や写真を通してなるべくカジュアルに、建設業を身近なものとして知ってもらうことが目的です。
建設業界に対する「ブラック」「きつい」「怖い」といったネガティブなイメージを払拭し、魅力的な職場であることをアピールしましょう。
活用できるSNS | 実際の運用例 | 効果 |
---|---|---|
Tik Tok | ・humantec.1うちの社長が先生すぎる ・matsutoshi_s(株)松俊商会 | ・現場作業の風景が動画で分かる ・10~20代にアピールできる |
YouTube | ・【須山建設】採用コンセプト動画 ・【1日密着】建設会社の社長は普段何してる? | ・自社PVを作ってアピールできる ・長尺の動画も発信できる |
X(旧Twitter) | ・荒谷建設コンサルタント 採用 ・地域の皆さんの豊かな暮らしを創る江口組。 | ・採用の最新情報をいち早く発信できる ・比較的幅広い年齢層に情報発信できる |
・TAKAGI CONSTRUCTION ・青木あすなろ建設【採用アカウント】 | ・採用情報だけでなくイベントや自社内の様子も発信できる ・20~30代を中心に見てもらえる |
Wantedlyなどを活用した採用
Wantedly(ウォンテッドリー)は、企業と求職者を結びつけることを目的とした、ビジネス向けのSNSプラットフォームです。

企業が求人情報を公開するだけでなく、代表者や採用担当者がブログ形式で自社のビジョンや社員の魅力を発信することも可能です。

求職者は労働条件だけではなく、企業の価値観や文化に共感できるかを重視した上で応募の検討ができるため、特に20代・30代で人気が高まっています。
さらに、イベント情報の更新機能や、条件に合う人材に直接アプローチできる「ダイレクトスカウト機能」も使えます。
採用活動に行き詰まりを感じている方は、ぜひ導入してみてください。
建設業に特化した求人サイトを活用した採用
すべての職種・業界を取り扱っている求人サイトよりも、建設業界に特化した求人サイトのほうが、欲しい人材にダイレクトにアプローチができます。
施工管理や大工をはじめ、さまざまな専門職に絞った採用も可能です。

ユーザー層や採用の目的などもサイトによって異なるので、自社に合ったものを選んで求人を掲載してみましょう。
サイトによって料金が発生する仕組みやサポート体制の有無なども異なります。
詳しくは以下の記事でご確認ください。
▶参考:建設業に強い求人サイト11選!おすすめ媒体を比較!無料のサービスもあり!
建設業の採用戦略を立案する4STEP

採用は時間もコストもかかるものだからこそ、しっかりと成果を出したいですよね。
ここでは、人材確保により効果的な採用戦略を立案するための4つのステップを解説します。
建設業の採用戦略4STEP
①採用計画を立てる
②採用したい人物像を明確化する
③採用方法を決める
④採用活動を行う
それぞれ順番に見ていきましょう。
STEP1: 採用計画を立てる
まず、「何のために採用を行うのか」「どの部署に何人必要なのか」といった具体的な計画を立てましょう。
可能であれば各現場の責任者や従業員の方々の意見もヒアリングしながら、以下のような項目を一つひとつ確認していきましょう。
- 採用目的:事業拡大、新規事業への対応、既存事業の強化など
- 必要人数:職種別、スキル別の人員数を算出し、具体的な数値で示す。
- 採用時期:募集時期、応募締め切り、研修期間などを明確にして逆算する
- 必要経費:求人広告費、採用ツール費用、面接旅費など
- 採用手法:求人サイト、SNS、イベント参加など
ポイントは事業戦略を踏まえながら計画を立てることです。
「採用活動だけで予算をオーバーしてしまった」「必要以上の人員を雇ってしまった」といった事態にならないよう、慎重に進める必要があります。
STEP2: 採用したい人物像を明確化する
次に、採用したい人物像を具体的に定義します。
単に「責任感がある」「真面目な人」といった漠然とした表現ではなく、具体的な行動やスキル、経験、価値観などを明確に記述することが重要です。
求める人物像の具体例
・未経験でも建設業界に興味関心があって、体力に自信がある人
・年齢層の高い職人ともコミュニケーションが取れる人
・業歴○年以上で施工管理を任せられる人 など
職場の雰囲気に馴染める人かどうかを見極めるためにも、求める人物像はなるべく具体的にしておきましょう。
STEP3: 採用方法を決める
採用したい人物像が明確になったら、どのような方法で採用活動を進めていくのか検討します。
近年では、地域の合同説明会に参加したり、求人を公開したりといった従来の手段に加えて、ネットを幅広く活用することが求められています。
先ほどもご紹介したように、SNSやWantedlyなどを有効活用しながら、求めるターゲット層に合わせた戦略を立てていきましょう。
STEP4: 採用活動を行う
採用の計画と方針がある程度固まったら、採用活動スタートです。
求人広告を作成したり、SNSで採用情報を発信したりして、理想の人材に出会えるまで長期スパンで取り組んでいきましょう。
また、いくら待っても応募が来ない場合は、採用方法や計画のどこかが間違っている可能性があります。

必要に応じて計画を修正することも意識し、PDCAサイクルを回すことで納得のいく採用を目指しましょう。
建設業の採用戦略は「ネクスゲート」にご相談ください!

ここまで建設業の最適な採用戦略について、具体的な方法や手順についてご紹介してきました。
しかし、実際に採用を始めるとなると、多くの課題や疑問点が出てくることでしょう。
「採用活動に充てる人員も時間もない」「効果的な求人広告の出し方がわからない」など、さまざまな悩みが生まれてくるはずです。

そこで弊社ネクスゲートでは、建設業界に特化した採用活動の支援事業に力を入れております。
建設業界は今、他業種と比較しても有効求人倍率がきわめて高く、入職者に対して複数の建設会社が奪い合うという構図が続いています。
そこで採用市場データに基づき、最適な採用戦略を設計するとともに、ターゲット層に確実にリーチできる宣伝方法を担当者様と模索いたします。


さらに採用支援だけでなく、原価&コスト削減、デジタル活⽤システム開発、新規事業開発など、さまざまな事業を展開しております。
企業様の、ひいては建設業界の未来を創造するために、さまざまな視点からサポートをいたしますので、まずはお気軽にご相談ください!
+α 採用と合わせて行いたい施策3選

定着率を高めて長く活躍してもらうためには、優秀な人材を採用するだけでなく、採用活動と並行して働き方も必要です。
せっかく来てくれた若者を離職させないためにも、職場環境を整えることがきわめて重要となります。

ここでは採用活動+αのポイントとして、押さえておくべき施策を3つご紹介します。
今回は簡単にご紹介していきますが、詳細を知りたい方は以下の記事で詳しく解説しておりますので併せてご覧ください。
▶参考:【深刻】建設業の若者離れが加速する今。企業側がするべき対策とは?
残業などを削減し働き方改革を推進する
建設業界では、長時間労働が深刻な課題となっています。
2024年4月からは建設業においても残業時間の上限が設けられることとなり、今までと同じ働き方では現場が回らなくなる可能性もあります。

以下のように、従業員のストレスとなっている部分を見直し、業務時間を減らすことで残業時間の削減を図りましょう。
業務時間の削減につながる施策
・ITツールの導入…手間のかかる作業を自動化して生産性アップ
・工程の見直し…ゆとりのあるスケジュールで残業時間を減らす
・労働時間管理の徹底…出勤簿アプリを導入するなどして、時間管理を徹底
中でもITツールの導入は低コスト・短期間で取り組むことができ、効果も得られやすいのでおすすめです。
従業員一人ひとりのワークライフバランスを改善することで、採用活動時にも働きやすさをアピールできるようになりますよ。
キャリアアップをサポートする制度を構築する
採用後の研修制度を充実させるのはもちろん、従業員のその後の成長を支援するキャリアアップ制度を整えることも重要です。
以下のように制度があるのとないのとでは、入社後のモチベーションが大きく変わってきます。
- スキルアップ研修:現場で即戦力となれるような実践的スキルを伝える
- キャリアパス制度:キャリアカウンセリングを設ける、成果に応じて賞与アップを検討する
- 資格取得支援:資格試験の受験費を補助する、対策講座を開くなど
- 資格手当:資格保有者に特別手当を支給する
上記のような制度が求人にあれば、就活生や転職希望者の目にも留まりやすくなります。
採用後のさらにその先もしっかりとサポートする職場であることをアピールできるよう、環境を整えていきましょう。
面倒な業務をDXをする
「建設業界は体力仕事だから、DXなんて関係ない」と思っている方も多いかもしれませんが、実はそれは大きな間違いです。
建設業界でも、請求業務やデータ入力、工事台帳の記録、原価管理など、煩雑な事務作業がたくさんあります。
▶詳細:【今日からできる】施工管理がするべきDXとは?事例も交えて解説!
DXと聞くと難しくてお金がかかるイメージがあるかもしれませんが、実際には比較的手軽に導入できるシステムもたくさんあります。
- 電子申請システム、クラウドストレージ
- 勤怠管理システム、出勤簿アプリ
- 工事台帳ソフト、原価管理ソフト
- 安全管理システム、ドローン ほか
建設業界のDX化は、国土交通省をはじめ国内全体で推進されている施策でもありますので、これを機にできるところから始めていきましょう。

「DXは知っているけど、なかなか上手くいかない…」とお悩みの方は、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。
▶参考:建設業界のDX進まない理由とは?最初にやるべきことも解説。
まとめ:2025年に建設業が行うべき採用戦略は大きく3つ!
今回は、建設業界における人材獲得競争がますます激しくなる今、本当に必要な採用戦略として大きく3つのポイントを解説しました。
- TikTokをはじめとするSNSを活用した採用活動
- Wantedlyなどを活用した採用
- 建設業に特化した求人サイトの活用
自社にあった戦略を効果的に組み合わせることで、2025年の建設業界においても、優秀な人材の確保につなげることができます。
もちろん、具体的な施策の選定や取り組み方については各企業様の状況によって異なりますが、現状を変えたいとお考えの方はぜひ一度チャレンジしてみてください。

また、採用戦略の検討にリソースを割けずお困りの企業様は、建設業での実績豊富な弊社ネクスゲートにご相談ください!
各社の状況に合わせた最適な採用戦略の立案・実行をサポートいたします。