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工務店のDXについて徹底解説!何から始めるべき?

建設DXという言葉に対して、「ウチにはまだ早い」「何から始めたらいいかわからない」という印象を抱いている工務店の方は多いのではないでしょうか。

しかし実際のところ、工務店でも一人親方でも、DXは決して大げさなものではありません。

 

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むしろ仕事の属人化が生じやすい工務店こそ、一部の業務をデジタル化することによるメリットは大きくなります。

今回は、日々の業務の「面倒くさい」「時間がかかる」「ミスが多い」といった悩みを減らしてくれる、新しい工夫としての建設DXについて解説していきます!

執筆者情報

執筆者情報:ネクスゲート代表 宮崎唯人

▼建設DXについてお悩みの工務店様は必見です!!

業界の人手不足や働き方改革が強く求められる昨今
建設業界でのデジタル化や生産プロセスの効率化や自動化は必須!

建設業に精通した私たちだからこそできる、経営支援を提供します!

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工務店で行うべき「DX」は大きく4つ!

工務店で行うべき「DX」は大きく4つ!

まずは、工務店である企業様にまず取り組んでいただきたい4つのDXのポイントを簡単にご紹介します。

DX化できる業務主な目的
現場管理のDX工程・進捗の見える化と情報共有
見積・請求業務のDX書類作成の効率化とペーパーレス化
顧客対応・営業のDX顧客管理とオンライン提案の強化
社内コミュニケーションのDX社員間の連携強化と情報共有の迅速化

 

①現場管理のDX

工務店の仕事では、職人さんや協力業者、現場監督など、多くの関係者が現場ごとに動いています。

そのため、工程の進捗や連絡事項をリアルタイムできちんと共有できていないと、手戻りやミスの原因になりかねません。

そこで現場管理のDX化を行うことで、情報のやり取りをスマートにして、現場全体をスムーズに進められるようになります。

Information

DXツールを導入すれば、工期の遅れや材料不足といったトラブルもリアルタイムで把握できるようになるため、早めの対応がしやすくなります。

②見積・請求業務のDX

見積書や請求書を作る作業は、時間も手間もかかる上に、金額の入力ミスや書類の出し忘れなど細かいトラブルも多い仕事です。

しかも最近では、インボイス制度や電子帳簿保存法といった新しいルールにも対応しなければならず、「今まで通り」では済まなくなってきました。

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そこで役に立つのが、見積や請求業務をデジタル化できるツールです。

たとえば「マネーフォワードクラウド請求書」を使えば、原価や利益率を入力するだけで見積書が自動で作成され、請求書への連携もスムーズに行えます。

さらに、郵送せずにメールやクラウドで共有できるようになれば、時間とコストの削減にもつながります。

帳票ミスによるトラブルも減り、管理の手間もグッと減るため、本来の現場対応にもっとリソースを割いていきたい企業様にとって請求業務のDX化は非常に効果的です。

③顧客対応・営業のDX

工務店の仕事は建てて終わりではなく、その後のアフターフォローやリフォーム提案など、お客様との長い付き合いが前提になります。

 

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とはいえ、大量の顧客情報を紙やExcelで管理していると、必要な情報をすぐに見つけられなかったり、担当者が変わるタイミングで履歴が分からなくなってしまったりすることもあります。 

 

そこで注目されているのが、DXツールを活用した顧客対応の効率化です。

たとえば、LINE等のチャットアプリやCRMツールで顧客ごとのやり取りを記録・管理することで、営業やフォローがスムーズになります。

また、Web通話や動画を使ったオンラインでのミーティングも増えており、移動時間や調整の手間を省く手段としても有効です。

Information

資料の送付も紙ではなくPDFで送れるようにすれば、印刷代や郵送代などのコストも削減できます。

④社内コミュニケーションのDX

現場と事務所、社員とパート、協力業者など、関わる人がとにかく多い工務店では、「聞いてない」「言ったはずなのに伝わっていない」といった行き違いが生まれがちです。

そこで「Chatwork」や「Slack」などのビジネス用のチャットツールを使えば、LINE感覚で気軽に情報をやり取りでき、連絡の履歴を後から確認できるようになります。

 

また、「Googleドライブ」や「Dropbox」などの共有クラウドを使えば、図面や契約書をオンライン上で共有することができ、離れた場所同士でも共通のデータを閲覧できます。

 

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日常的に使うツールでもどんどんアップデートしていくことで、若手社員や女性スタッフの定着率を上げることにもつながります

操作は簡単なので、デジタルに馴染みがないベテランの従業員でも慣れてしまえば問題なく使えるはずです。

工務店DXでよく使われるツール&機能

工務店DXでよく使われるツール&機能

現場管理アプリ

現場管理アプリを取り入れると、工程の進捗や写真、図面、報告書などをクラウド上で一元管理できるため、現場と事務所間の情報共有が格段にスムーズになります。

紙のやり取りや電話確認の手間が減ることで、段取りミスや伝達漏れを防げる点も大きなメリットです。

 

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現場では業界ならではの機能も必要になってくるので、建設・建築業に特化したアプリ等も多数展開されています!

サービス名ANDPADダンドリワークPROSHARE
料金プラン初期費用+月額費用+オプション費用
(詳細は要問い合わせ)
・初期費用:20万円~
・月額利用料:15,000円/月~
・初期開発費:33,000円
・年額:99,000円~
主な機能・施工管理
・チャット
・図面
・引合粗利管理 ほか
・写真&資料管理
・現場コメント機能
・横断工程表(全体工程表)
・受発注 ほか
・案件情報管理
・図面描画
・スケジュール管理 ほか
無料トライアルなし要問い合わせ要問い合わせ
公式サイトhttps://andpad.jp/https://dandori-work.com/https://www.conit.site/

スマホやタブレットにアプリをインストールすれば、現場の写真を撮って共有したり、工事の進み具合を関係者全員に見えるようにしたりもできます。

紙の図面やメモを持ち歩かなくても、必要な情報をその場で確認できるのは大きなメリットです。

原価管理システム

建設業向けの原価管理ソフトは、主に以下3つの種類に分けられます。

  1. 他業務の効率化もできるタイプ
  2. 会計にも対応しているタイプ(ERPタイプ)
  3. 原価管理の関連業務も効率化できるタイプ

種類によって用途や費用も変わってくるので、違いをしっかりと理解してから導入することが大切です。

 

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リアルタイムでどこからでも閲覧・入力できるクラウド型や、会計システムと連携できるインストール型など、さまざまなタイプがあります。

サービス名工事台帳アシストAISitrom-CCどっと原価3
料金要問い合わせ月額165,000円~参考月額13,000円~
特徴・クラウド上で使える最新ツール
・業務時間を約80%削減
・稼働状況や伝票などは入力後リアルタイムで集計できる
・フルクラウド型でスマホからでも利用できる
・サーバーレスで管理者も不要
・多様な料金プラン
無料トライアル要問い合わせあり要問い合わせ
公式サイトhttps://nex-gate.jp/https://sitrom.com/https://www.kendweb.net/product/dot-three/

 

原価管理を徹底できれば、経営判断に必要な分析データもスピーディに集められるようになるので、自 社の売り上げアップにもつながります。

経営全体の改善を図る強力なツールとして、ぜひ活用してみましょう!

▶こちらもチェック:建設業向けの原価管理ソフト10選!自社に最適なシステムを選ぶポイントも解説!

見積・請求管理アプリ

請求書を電子化する方法は、以下の通り大きく3つに分けられます。

  • システムで請求書を電子発行し、電子データを送受信する
  • 代行入力サービスを利用する
  • 建設業向けの請求書処理サービスを利用する

 

「マネーフォワードクラウド請求書」はシェア率が非常に高く、大手企業も多数活用しているDXアプリになりますが、一方で「プロワン」などの建設業に特化したアプリも使い勝手が良くおすすめです。

サービス名マネーフォワード
クラウド請求書
BtoBプラットフォーム
請求書
プロワン
料金ビジネスプラン:4,980円~
その他複数プランあり
初期費用:100,000円〜
月額料金:23,000円〜
要問い合わせ
特徴・見積書、請求書のテンプレート作成機能
・インボイス制度対応の請求書を作成できる
・社内システムとの連携可能
・請求書・帳票の郵送代行サービス
ほか
・顧客管理機能や電子契約機能も搭載
・利用形態に合わせて料金を見積もれる
無料トライアルありあり要問い合わせ
公式ホームページhttps://biz.moneyforward.com/invoice/https://www.infomart.co.jp/seikyu/index.asphttps://pro-one-cloud.com/

導入費用や運用費用はサービス内容によって異なりますが、導入後の効果は非常に大きく、DX化のメリットを実感しやすいと言えるでしょう。

▶参考:建築業の請求書はどうやって電子化するべき?おすすめのシステムや注意点を解説!

営業支援アプリ

営業支援アプリは、工務店の営業活動を効率化し、顧客対応の質を向上させてくれる強力なツールです。

一見すると「メールや電話で事足りる」と思われがちですが、チャットツールのほうがメッセージの見落としが少なく、案件の進捗状況をリアルタイムで追えます

また営業支援アプリを使えば、外出先でも見積もりや資料の確認ができたり、打ち合わせのスケジュール調整ができたりと、用途も多岐にわたります。

サービス名JUST.SFAeセールスマネージャーMazrica Sales
料金要問い合わせBasic:3,500円~Starter:月額27,500円~
特徴・名刺管理
・ワークフロー、活動管理
・帳票出力 ほか
・日報管理
・名刺OCR、デジタル化対応
・社内SNS、チャットツール ほか
・名刺や議事録のスキャン機能
・営業部門のリモートワークに対応
・AIによるリスク分析
無料トライアルありあり要問い合わせ
公式サイトhttps://www.justsystems.com/jp/products/justsfa/https://www.e-sales.jp/https://product-senses.mazrica.com/

 

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タスク管理や進捗確認がスムーズに進めば、営業担当者が本来の業務に集中できるようになるので、顧客満足度の向上にもつながりますよ!​

チャット・情報共有ツール

電話やメールでは伝え漏れや確認の遅れが発生しがちですが、チャットなら現場と事務所の間で即時に情報をやり取りでき、作業効率が大きく改善します。

図面や写真もその場で共有できるため説明の手間が減り、認識のズレも防げます。

 

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ビジネスの場ではChatworkやSlackなどが主流ですが、中にはクラフタや現場ポケットのように建設業向けの機能を揃えているアプリもあります。

サービス名Chatworkクラフタ現場ポケット
料金基本料金は無料
ビジネスプラン:月額700円~
無料月額契約:13,200円/月〜
特徴・グループチャット
・タスク機能
・ビデオ通話
ほか
・メッセージ機能
・現場写真の自動格納
・現場情報の一元管理 ほか
・アルバム機能
・日報機能
・報告書機能
・トーク機能 ほか
無料トライアルあり要問い合わせあり
公式サイトhttps://go.chatwork.com/ja/https://crafta.site/https://gempo.info/

他のDXツールと比較すると導入コストが低く、スマートフォン1つで運用可能な点も魅力です。

少人数でも導入しやすいので、日々の業務をスマートに改善していくための第一歩として活用してみてください。

勤怠・日報アプリ

建設業向けの無料出勤簿アプリを選ぶ際には、コスト面以外にも重要なポイントがあります。

  • 対応端末:iOS、Android、タブレットいずれにも両方に対応しているか
  • 操作性:直感的に操作できるUI/UXであるか、現場作業員でも簡単に使えるか
  • オフライン機能:通信環境が悪い現場でも利用できるか

 

特に現場の作業員の年齢層が高い場合、アプリを導入しても上手く使いこなせない可能性があります。

普段からPCやスマホの操作に慣れていない人でも使いやすいアプリを選びましょう。

サービス名ジョブカン勤怠管理チームスピリットCLOUZA
主な機能出勤管理、シフト管理
休暇・申請管理ほか
出退勤管理、勤怠データリアルタイム集計
休暇管理、英語対応勤怠レポート ほか
打刻、位置情報の取得、アラート機能
勤務シフト登録、年次有給休暇管理 ほか
料金月額200〜500円月額400円~1人当たり月額200円~
無料トライアルあり要問い合わせあり
公式サイトhttps://jobcan.ne.jp/https://www.teamspirit.com/am/https://clouza.jp/

▶こちらもチェック:建設業に対応した無料の出勤簿アプリを調査!完全無料〜コスパ最高の安価なサービスまで紹介。

工務店がDXを進める際のステップ

工務店がDXを進める際のステップ

DXは一気に進めるものではなく、段階的に少しずつ取り組んでいくことが成功のカギです。

ここでは、工務店がDXを無理なく進めていくための基本ステップを5つに分けてご紹介します。

 

  • STEP1:小さく始める(例:チャットツールから導入)
  • STEP2:現場と事務所、両方の課題を洗い出す
  • STEP3:自社に合ったツールを比較・テストする
  • STEP4:社内に“DX推進役”を立てて運用をサポート
  • STEP5:よくある失敗例を把握し、回避策を考える

 

最初は業務のほんの一部だけでも十分です。

徐々に社内での理解と定着を図りながら、無理なく時間をかけて業務全体のデジタル化を目指していきましょう。

STEP1:小さく始める(例:チャットツールから導入)

DXは大きな仕組みを一気に変えるものではありません。

最初からすべての業務をデジタルに置き換えようとすると、かえって混乱を招きます。

だからこそ、最初の一歩は「小さく始める」ことが重要です。

 

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たとえば、「現場との細々とした連絡を毎回電話でやり取りしている」という状況があるなら、まずはビジネス用のチャットツール(ChatworkやSlackなど)を使ってみましょう。

アプリをインストールするだけで始められて、社内の情報共有スピードがぐっと上がります。

 

そのほかにも、日報アプリやクラウド型の勤怠管理ツールなど、1つの業務に特化したDXから試してみるとよいでしょう

現場にとっても抵抗感が少なく、徐々に「便利だな」という実感を得られることで、社内のDXへの意識も変わってきます。

STEP2:現場と事務所、両方の課題を洗い出す

現場と事務所、それぞれの視点から「今、困っていること」「時間がかかっていること」を具体的に洗い出すと、今後どのようにDXを進めていくべきかが見えてくるものです。

高度なことでなくとも構いません。以下のように、日常のさまざまなシーンで感じているちょっとしたストレスが、DX化を始めるきっかけになります。

  • 写真の共有が面倒
  • 毎日現場から事務所に戻るのが大変
  • 手書きの伝票が多くて集計に時間がかかる
  • 請求書のフォーマットがバラバラで毎月末が大変
  • 事務所が狭くて大事な書類を管理しきれない

このように、現場・事務所それぞれの課題をリストアップしてみることで、どの業務がDXによって効率化できるかが見えてきます

関係者全員で課題を共有し、「この作業を楽にしたい」という共通認識を持つことがスムーズな導入につながるのです。

STEP3:自社に合ったツールを比較・テストする

導入するツールを選ぶときは、「有名だから」「価格が安いから」という理由だけで決めるのは避けたいところです。

自社の課題や業務内容に合っていないと、かえって使いづらく、現場で定着しない原因になってしまいます。

 

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まずは複数のツールを候補に挙げて、機能や価格を比較するところから始めましょう。

多くのサービスでは無料トライアルやデモ版が提供されているので、実際の業務で数日間使ってみると操作性や現場との相性が見えてきます

 

無料トライアル・デモ版があるDXツール

・uconnect
・KANNA
・Aippear
・蔵衛門
・らくらく!工事台帳  など

比較のポイントとしては、「スマホで使いやすいか」「多すぎる機能がないか」「導入後のサポート体制が整っているか」などが重要です。

無理なく使い続けられるものを、時間をかけて吟味しながら選びましょう。

STEP4:社内に“DX推進役”を立てて運用をサポート

せっかく良いツールを導入しても、管理する人や使い方を知ろうとする人がハッキリしないままだと、結局使われなくなってしまうことがあります。

社内にDXの“推進役”を立て、使い方を周囲に説明したり、問題が起きたときにフォローしたりする役割を担ってもらいましょう。

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推進役は、必ずしも専門知識を持った人である必要はありません。

「ツールの管理者」というよりも、「使い方の相談役」として社内に浸透させる役割ですので、若手社員やデジタルに抵抗のないスタッフが適任です。

 

また、ベンダー(提供会社)側のサポートと連携すれば、操作のコツや最新機能の案内も受けられます。

 

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身近なところに相談窓口があるというだけでも現場に安心感が生まれ、定着率が上がりますよ。

STEP5:よくある失敗例を把握し、回避策を考える

DXの導入では、「良さそうだったのに結局使われなかった」「現場が混乱してしまった」という声も少なくありません。

そうならないためには、事前に他社の失敗例を知り、同じミスを繰り返さないことが大切です。

 

建設DXでよくある失敗例…

・ツールが多機能すぎて使いこなせなかった
・なぜ今までのやり方を変えるのか、目的がわからず現場の理解が得られなかった
・初期設定や運用ルールが曖昧で、現場ごとにバラバラになった
・使い方が分かる社員と分からない社員の間に差が生まれ、業務量が偏りがちになった

こちらの動画でもDXの失敗事例が紹介されています

 

こうした失敗を防ぐためには、事前に導入目的を整理し、使う人たちにしっかり説明することが欠かせません。

「なぜこれを使うのか」「どんなメリットがあるのか」を丁寧に伝えれば、現場の協力も得られやすくなります。

 

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また、導入後すぐに100点満点を目指す必要はありません

少しずつ慣れていきながら、改善を重ねられるような環境づくりを心がけましょう。

建設DXの無料相談を実施中!

勘違いされがちですが、建設DXはツールを入れるだけでは意味がありません。

導入したツールの性能が業務にフィットするか、現場で定着するかが重要です。

 

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弊社では、建設DXに関してお気軽にご相談いただける無料相談会を随時開催しています!

業界の人手不足や働き方改革が強く求められる昨今
建設業界でのデジタル化や生産プロセスの効率化や自動化は必須!

 

「うちの課題に合うDXってなんだろう…?」と感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。

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工務店のDX事例

工務店のDXに関するよくある質問

工務店のDXに関するよくある質問

最後に、工務店の経営者様からよくご相談いただく内容をQ&A式でまとめました!

気になるポイントは事前にチェックしておきましょう。

Q.工務店のDXはそもそも何から始めればいいですか?

DXといっても、いきなりすべての業務をデジタル化する必要はありません。

まずは「毎日の業務の中で手間がかかっていること」「紙での管理に限界を感じている部分」を見直すことから始めましょう。

 

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たとえば、現場の写真をメールで送ったり、日報を手書きしたりするのが面倒という悩みがあるなら、写真共有機能がある日報アプリを試してみるとよいでしょう。

 

特におすすめなのは、「マネーフォワード クラウド請求書」や「プロワン」といった請求書作成ツールの導入です。

これだけでも会計業務の手間がグッと減り、社内外とのやり取りも格段にスムーズになります。

 

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最初から完璧を目指すのではなく、まずは一部分だけでも改善する意識で始めてみるのが成功への第一歩です。

Q.工務店の費用はどれくらいかかりますか?

費用は導入するツールの種類や機能、利用人数によって異なりますが、小規模工務店であれば月数千円〜数万円で始められるケースが一般的です

たとえば、クラウド型の写真共有アプリやチャットツールは無料アプリで利用できるものも多く、初期費用を抑えて始めることができます。

ツールの種類月額費用の目安
写真・報告書アプリ5,000円〜30,000円程度
勤怠・日報アプリ300円〜600円/人
原価・工程管理システム1万円〜5万円程度

また、IT導入補助金等の補助金制度を活用すれば、費用の最大2/3が支援される場合もあります。

 

まずは小規模導入から始め、必要に応じて段階的に拡張していくと、負担を抑えつつ効果を実感しやすくなりますよ!

▶参考:建設業で起業する際に利用するべき「助成金」とは?建設業に特化した経営コンサルタントが解説!

Q.ITが苦手な職人さんでも使えますか?

建設業向けに開発されているDXツールは、現場の方が直感的に操作できるよう、文字やボタンが大きく、メニューもわかりやすく作られています。

「スマホは電話とLINEしか使ったことがない」という職人さんでも、シンプルな設計のアプリであれば問題なく使いこなせますよ。

 

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ボタンを1回押すだけ、撮った写真をそのままクラウドにアップするだけといった操作で済むものも多く、特別なITスキルは必要ありません。

最初は慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、実際には多くの職人さんが「こっちのほうがラク」と感じて定着している現場もたくさんあります。

心配せずに、まずは簡単なツールから試してみるのが良いでしょう。

Q.DXを導入して、実際に現場は変わるんですか?

はい、確実に変わります。特に効果を感じやすいのが「時間の短縮」「情報の見える化」です。

 

たとえば、紙の日報を手書きして事務所まで届けていた作業も、DXが普及し始めた今ではアプリで現場から送信するだけで済んでいます。

また、写真や資料をクラウドで共有することで、「誰が・いつ・どの現場で何をやっているか」が事務所側でもリアルタイムで把握できるようになります。

 

一つひとつの業務にかかる時間だけでなく、指示ミスや工程の抜け漏れも減り、結果として現場全体の生産性がアップするのです。

 

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これまでの“当たり前”を少し変えるだけで、大きな成果につながるのがDXの魅力です。

Q.DX化って他の工務店ももうやってるんですか?

インボイス制度や電子帳簿保存法の影響もあり、請求書の電子化や帳票のデジタル化は、ほぼ必須の対応となりつつあります

また、国土交通省が推進している「建設キャリアアップシステム(CCUS)」の影響もあり、現場管理や人材情報のデジタル化にも注目が集まっています。

 

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一般社団法人 日本建設業連合会のHPでは、2025年3月時点で報告されている建設DX事例集をまとめて閲覧できるので、気になる方はチェックしてみてください!

一般社団法人 日本建設業連合会/建設DX事例集
引用:一般社団法人 日本建設業連合会/建設DX事例集

 

人材不足や高齢化も相まって、DX化による業務効率化は今国内全体で求められており、今後は「DXをやっていない」ことが競争力の低下につながる可能性もあります

 

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もちろん「他社がやっているから」という理由だけで動く必要はありませんが、時代の流れとして確実に進んでいる以上、今のうちに少しずつでも着手しておくことが将来の安心につながるでしょう。