工事台帳アシストAI

建設業向けの原価管理ソフト10選!自社に最適なシステムを選ぶポイントも解説!

建設業において、原価管理は経営の根幹を支える重要な業務です。原価管理をきっちりと行うことで利益率の向上・コスト削減・業務効率化など、さまざまな効果に繋がります。

 
しかし実際のところ、原価管理を十分に効率化できていると断言できる建設会社はかなり少ないのが実情です。

ネクスゲート

従来のExcelや手作業による管理を続けているところもあり、膨大な時間と手間がかかっていることでしょう。

この記事では、そんな建設業の方々におすすめしたい原価管理ソフトについて解説していきます。

自社に最適なシステムを選ぶためのポイントを押さえつつ、最新情報を踏まえたおすすめソフトを10個紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ネクスゲート

原価管理に関わる業務を効率化したい企業様は、ぜひ弊社の「工事台帳アシストAI」をご検討ください。

建設業界の原価管理業務に特化したツールのため、かなりのコスト削減効果が期待できます。

ネクスゲートが提供する「工事台帳アシストAI」の説明画像
ネクスゲート

資料請求はこちらからできます。

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工事台帳ソフトには、無料で利用できるものもありますが、基本的には以下のような有料のサービスを推奨しております。

無料のソフトは機能に制限があるほか、操作性が悪く、結果的により工数がかかるリスクが高いからです。

ソフト名ソフトの特徴
工事台帳アシストAI
ネクスゲート
・クラウド上で使える最新ツール
・業務時間を約80%削減
楽楽販売
楽楽販売
・カスタマイズ性があり自由度が高い
・請求書払いにも対応
工事原価Pro
工事原価Pro
・SaaS方式採用でサーバー不要
・弥生会計と連携
どっと原価
どっと原価3
・サーバーレスで管理者も不要
・多様な料金プラン
レッツ原価管理Go2クラウド
レッツ原価管理Go2クラウド
・セキュリティ管理に特化した
「Microsoft Azure」を採用
・サーバー運用をスタッフに任せられる
Sitrom-CC
Sitrom-CC
・稼働状況や伝票などは
入力後リアルタイムで集計できる
・フルクラウド型で
スマホからでも利用できる
原価本家
原価本家
・見積現場からデータを転送できる
・発注元や現場分類なども
任意で設定できる
SMILE V 2nd Edition コストマネージャー
SMILE V 2nd Edition コストマネージャー
・過去の原価実績から
実行予算を自動作成できる
・現場の従業員の労務費も管理
建設原価ビルダー5
建設原価ビルダー5
・建設業務における原価管理を簡単にIT化
・簡単なデータ入力だけで
経営分析に役立つ資料を作成
使える建設原価
・入力しやすいシンプルな操作
・振替伝票を発行してスムーズに会計処理

執筆者情報

執筆者情報:ネクスゲート代表 宮崎唯人

建設業向け原価管理ソフトの種類を理解しよう

建設業向け原価管理ソフトの種類を理解しよう

実際の原価管理ソフトを紹介する前に、まずは建設業向けの原価管理ソフトの特徴について把握しておきましょう。

 
建設業向けの原価管理ソフトは、主に以下3つの種類に分けられます。

  1. 他業務の効率化もできるタイプ
  2. 会計にも対応しているタイプ(ERPタイプ)
  3. 原価管理の関連業務も効率化できるタイプ

種類によって用途や費用も変わってくるので、違いをしっかりと理解してから導入することが大切です。

他業務の効率化もできるタイプ

Information

原価管理機能に加えて、顧客管理や請求管理、営業活動、バックオフィス業務など、建設業に関わる幅広い業務を効率化できるタイプのソフトです。

複数のシステムを連携させる必要がなく、業務全体を効率的に管理したい会社に適しています。

たとえば「使えるくらうど工事台帳V3」は、スケジュールやワークフローなどのグループウェア機能を備えており、社内外とスムーズに連携できます。クラウド型なので、いつでもどこでも閲覧・入力でき、リアルタイムで情報共有できるのが魅力です。

引用:使えるくらうど工事台帳V3

また、「サクミル」のように顧客管理や案件情報、原価・粗利など、経営に必要な機能を集約しているソフトもあります。業務効率化から経営改善までをトータルで支援してくれる心強いツールです。

サクミル
引用:サクミル

この他にも、「ANDPAD 引合粗利管理」や「プロワン」「コンクルーCloud」など、さまざまな原価管理ソフトがこのタイプに該当します。機能が多いだけに費用も割高になりますが、いずれも初期費用をかける価値は十分にあるでしょう。

会計にも対応しているタイプ(ERPタイプ)

Information

原価管理に加えて、請求や支払管理、売上管理などの会計処理に対応しているERP(Enterprise Resource Planning)システム。さまざまなシステム同士を連携させる手間を省き、原価管理から会計業務までを一括で効率化できるので、大規模な建設会社や複数事業を展開している会社におすすめです。

 

たとえば、証憑から支払業務まで財務業務をまとめて完結させたい場合は「勘定奉行クラウド 建設業編」のようなソフトがおすすめ。手間のかかるExcelでの支払管理が一切不要になり、会計処理を一気に効率化できます。

勘定奉行クラウド 建設業編
引用:勘定奉行クラウド 建設業編

さらに、カスタマイズできるERPパッケージ「e2movE」は、「e2movE 会計」と併用することで仕分け入力や財務諸表の作成、予実管理などの機能が利用できます。

e2movE
引用:e2movE

この他にも、工事原価以外の管理会計の伝票も含めて財務会計と連携できる「Sitrom-CC」など、さまざまなソフトがあります。

 

現場とのリアルタイムでの情報共有を重視したい場合は、場所を問わず入力・連携・集計ができるフルクラウド型のソフトを選ぶと良いでしょう。

原価管理の関連業務も効率化できるタイプ

Information

見積り管理、積算、入金管理、工程管理など、原価管理に付随する業務をまとめて効率化できるタイプのソフト。現場と事務所の連携を強化し、より精度の高い原価管理を図りたい会社におすすめです。

 

たとえば、インストール型の「SMILE V 2nd Edition コストマネージャー」なら原価管理から発注、予算、支払、請求までをトータルサポートできます。プロジェクトごとの原価を原価種別・得意先・外注などで分析できる機能や、原価(債務)データをもとに決定通知書兼支払明細書を作成するオプション機能も充実しています。

SMILE V 2nd Edition コストマネージャー
引用:SMILE V 2nd Edition コストマネージャー

一方、クラウド型の「経営格差工事クラウド」は工事・建設業の原価管理システムとして必要な機能を最小限に絞り、誰でも簡単に使いこなせることに重きを置いています。初めてシステムを導入することになっても現場への負担が少なく、すぐに操作に慣れて使いこなせるようになるのが魅力です。

引用:経営格差工事クラウド

原価管理ソフトの中でこのタイプは特に種類が多く、クラウド型とインストール型があるので、自社の運用環境に合ったものを選びましょう。

 

建設業に特化した原価管理ソフト10選!2024年最新ツールもあり!

建設業に特化した原価管理ソフト10選!2024年最新ツールもあり!

さまざまな原価管理ソフトの中から、建設業に特におすすめのソフトを10個ピックアップしてご紹介します。

ネクスゲート

それぞれのソフトの特徴や料金プランなども記載しているので、比較検討しながら自社に最適なシステムを見つけてください。

工事台帳アシストAI

工事台帳アシストAI
引用:ネクスゲート
提供会社ネクスゲート株式会社
料金要問い合わせ
特徴・クラウド上で使える最新ツール
・業務時間を約80%削減
無料トライアル要問い合わせ
公式サイトhttps://nex-gate.jp/

「工事台帳アシストAI」は、ネクスゲートが建設業に特化して設計・開発した最新のクラウド型原価管理システムです。AIが請求書や納品書を自動で読み取り、手入力の作業を代行するため、経理業務の大幅な負担軽減につながります。どんな書式にも対応しているので、書類を探したり書式を統一させたりする手間もありません。

 

さらに、現場ごとの粗利率をリアルタイムで可視化しながら、クラウドを活用してすべての関係者に最新情報を共有できる機能もあります。経営判断に必要な分析データを迅速に収集することで原価管理を効率化させ、経営全体の改善を図る強力なツールです。

ネクスゲートが提供する「工事台帳アシストAI」の説明画像
ネクスゲート

受領書類をアップロードするだけ!面倒な手入力の業務はなくなります。

工事台帳アシストAIでは、受領書類をアップロードするだけで、工事台帳の作成が可能
ネクスゲート

導入前と比較すると、工事台帳の作成業務を約80%も削減可能です。

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資料請求はこちらからできます。

楽楽販売

楽楽販売
引用:楽楽販売
提供会社株式会社ラクス
料金・初期費用:150,000円
・月額:70,000円~
特徴・カスタマイズ性があり自由度が高い
・請求書払いにも対応
無料トライアルあり
公式サイトhttps://www.rakurakuhanbai.jp/

販売管理システム「楽楽販売」は、売上や原価計算を自動化することで業務の効率化とミスの削減に役立つツールです。請求や計上処理を自動で行い、一括請求や分割計上にも対応してくれるため、締め処理のミスを防ぎながら作業スピードを大幅に向上できます。

 

建設業用に開発されたわけではありませんが、企業の業務フローに合わせて画面やメニューのカスタマイズができるので、自社に合った仕様に調整できるのも魅力。導入後もすぐに現場に定着し、複雑な原価管理や会計処理の効率を改善してくれるでしょう。

工事原価Pro

工事原価Pro
引用:工事原価Pro
提供会社株式会社 アイ・ジェイ・エス
料金・年額171,600円(税込)~
特徴・SaaS方式採用でサーバー不要
・弥生会計と連携
無料トライアル要問い合わせ
公式サイトhttps://ijs-kyoto.co.jp/koujigenkapro/

「工事原価Pro」は建設業や工事業に特化した原価管理ソフトで、複雑で規模の大きい工事原価の管理もまとめて効率化してくれます。7階層の見積もりに対応していて、受注から発注・仕入れ・支払査定・支払通知・入金管理までの一連の業務を自動的に連携できます。工事台帳と原価管理の作業のみであれば、たった3つの入力画面で完結するので非常に効率的です。

 

さらに、作業日報機能も搭載しているため現場の進捗管理もスムーズに行えます。実際、工事関連の業界で多くの導入実績があるようですので、品質は確かです。

どっと原価3

どっと原価3
引用:どっと原価3
提供会社株式会社建設ドットウェブ
料金参考月額13,000円~
特徴・サーバーレスで管理者も不要
・多様な料金プラン
無料トライアル要問い合わせ
公式サイトhttps://www.kendweb.net/product/dot-three/

「どっと原価3」は小・中規模企業向けに開発された原価管理システムで、建設業においても日常業務で大活躍してくれる強力なツールです。サーバーレス&管理者不要で簡単に導入でき、カスタマイズ事例がテンプレート化されたものも利用できるので、業務効率化に幅広く役立てられます。

 

セキュリティ面でも高い性能を誇っており、国内データセンターでの管理によって安全かつ信頼性の高い運用を保証しています。インストール台数は無制限で、会社・自宅・出張先などどこでも利用できるので、働き方改革に取り組んでいる企業様にもおすすめです。

レッツ原価管理Go2クラウド

レッツ原価管理Go2クラウド
引用:レッツ原価管理Go2クラウド
提供会社株式会社レッツ
料金・初期費用:11,000円~
・月額:22,000円~
特徴・セキュリティ管理に特化した「Microsoft Azure」を採用
・サーバー運用をスタッフに任せられる
無料トライアルあり
公式サイトhttps://www.lets-co.com/consideration/letsgenkakanrigo2_cloud/

突発的なトラブル対応や操作ミスによるデータ損失が不安な方は、クラウド型の原価管理システム「レッツ原価管理Go2クラウド」がおすすめです。サーバー運用には専門のスタッフがサポートとして就いているため、万が一の時も迅速にデータを復元してくれます。Microsoft Azureのセキュリティ基準を満たしており、運用面でも安心です。

 

また、クラウド型のためインターネット環境さえあれば複数拠点からアクセスでき、現場から原価管理の関連業務を進めることも可能です。「ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」にも認定されており、信頼性の高いシステムとして業界でも導入が進んでいます。

Sitrom-CC

Sitrom-CC
引用:sitrom-CC
提供会社フォロス株式会社
料金・基本パッケージ:月額165,000円~
・工事原価オプション:月額165,000円~
特徴・稼働状況や伝票などは入力後リアルタイムで集計できる
・フルクラウド型でスマホからでも利用できる
無料トライアルあり
公式サイトhttps://sitrom.com/

「Sitrom-CC」は、中規模の土木建設業向けに設計された工事管理・管理会計システムです。工事登録、実行予算、勤怠管理、資材稼働、発注・支払・請求の伝票登録など、現場から管理部門までの多様な業務を一元化し、効率的な運用を実現してくれます。原価管理と経営分析に必要な機能をリアルタイムで収集できるので、利益構造の改善にも役立つでしょう。

 

また、スマートフォンからデータ入力ができ、建設業界特有の勤怠管理の計算方法にも対応しているため、労務費や財務会計の改善にも活用できます。現場決算から財務会計までを統合管理し、間接費も含めた全体のコストの分析にも使える有用なシステムです。

原価本家

原価本家
引用:原価本家
提供会社株式会社アイキューブ
料金要問い合わせ
特徴・見積現場からデータを転送できる
・発注元や現場分類なども任意で設定できる
無料トライアル要問い合わせ
公式サイトhttps://www.icubenet.co.jp/accept/

「原価本家」は建設業向けに設計された原価管理ソフトで、日報の入力から予算対実績の比較までをタイムリーに行い、無駄なコストを防ぎます。受注後、施工計画に基づく正確な実行予算を設定し、それを基に発注・支払の参照データを自動生成。過去データに類似工事がある場合は、それを参照しながら費目別や工種別に集計もできます

 

日報入力にも対応しているため現場の進捗と原価状況をリアルタイムで把握でき、問題点の早期発見につながります。現場の「今」を素早く掴み、工事の進行中に適切な対策を打つことが求められる建設業において欠かせないツールと言えるでしょう。

SMILE V 2nd Edition コストマネージャー

SMILE V 2nd Edition コストマネージャー
引用:SMILE V 2nd Edition コストマネージャー
提供会社株式会社OSK
料金要問い合わせ
特徴・過去の原価実績から実行予算を自動作成できる
・現場の従業員の労務費も管理
無料トライアル要問い合わせ
公式サイトhttps://www.kk-osk.co.jp/products/smile_v_industry/costmanager.html

「SMILE V 2nd Edition コストマネージャー」は、経営者や現場責任者をサポートするために開発された原価管理システムです。発注から予算の整理、支払、請求、原価管理までを効率化することに加えて、過去の実行予算や原価実績をもとに材料費・労務費・外注費なども細かく管理してくれます。現場ごとに精度の高い実行予算を作成できるので、正確なプロジェクト管理を図れるでしょう。

 

また、工事で発生する原価データを仕入先別・要素別に分析することもできるので、コスト管理を見直すきっかけにもなります。請求業務を計画的に進めたい、資金繰りを円滑にしたいというニーズに応えてくれる原価管理ソフトです。

建設原価ビルダー5

建設原価ビルダー5
引用:建設原価ビルダー
提供会社コベック株式会社
料金本体価格120,000円+消費税
特徴・建設業務における原価管理を簡単にIT化
・簡単なデータ入力だけで経営分析に役立つ資料を作成
無料トライアルなし
公式サイトhttps://www.kobec.co.jp/kensetugenka/

「建設原価ビルダー5」は建設業に特化した工事台帳管理システムで、会計の専門知識がなくても業務フローに沿った操作で工事状況を正確に把握できるのが特徴です。データ入力を効率化することで原価管理の改善を図り、無駄なコストを削減。短期から大規模工事まで幅広く対応していて、受注工事の原価管理や請求・支払管理も一元化できます。

 

また、適格請求書の要件を満たした書類交付も可能なため、人的ミスによる手直しの時間も削減できます。経理担当者はもちろん、経営者や現場責任者の方にとっても嬉しい機能が揃っている原価管理ソフトです。

使える建設原価

引用:使える建設原価
提供会社アサクラソフト株式会社
料金308,000円~
※バージョンによって変動
特徴・入力しやすいシンプルな操作
・振替伝票を発行してスムーズに会計処理
無料トライアルなし
公式サイトhttps://asakurasoft2.jp/genka.html

「使える建設原価」は中小建設業向けに提供されている原価管理ソフトで、コスト管理から会計処理までを一貫してサポートしてくれます。仕入先や外注先からの請求書、納品書、日報などに基づき、状況に応じたデータ入力が可能です。アサクラソフト株式会社によるバージョンアップも定期的に実施されていて、最新バージョンでは振替伝票の発行や会計ソフトへのデータ移行をスムーズに行える機能も搭載しています。

 

操作も至ってシンプルで、マスタ登録も作業を中断せずに並行できるので効率的に運用できます。最大98年分のデータ保存にも対応しているので、過去の原価データを活用して精密なコスト管理を実現できるでしょう。

建設業向けの原価管理ソフトを選ぶポイント

建設業向けの原価管理ソフトを選ぶポイント

ここまでさまざまな原価管理ソフトをご紹介してきた範囲でもわかるように、ソフトによって特徴や機能、それに付随する料金もかなり変わります。

 

ネクスゲート

限られた資金の中で効率化を図るためには、自社の規模や目的にマッチしたシステムを選ぶことがポイントです。

 

導入を本格的に検討する場合は、以下の3つを意識して選ぶように心がけましょう。

  • 自社基準に即した原価管理へ対応しているか
  • 日報管理機能へ対応しているか
  • 有無工事台帳などへ出力可能か

自社基準に即した原価管理へ対応しているか

一口に原価管理と言っても、業務フローや管理基準は会社によって異なるものです。

例えば「工事進行基準で把握したい」「自社の定めた原価回収基準に基づいて原価を計算したい」など、現場によって進め方が異なることもあります。

Information

原価管理ソフトを選ぶ際には、自社で導入している計上方法に対応しているかどうか必ずチェックしておきましょう

 

たとえば、先ほど紹介した「どっと原価シリーズ」なら、工事進行基準や原価回収基準での売上・収益計上に幅広く対応しています。工事登録時の売上基準を「進行基準」に設定することで、進捗(進行)率を自動計算したり、収益確認を年次・月次で確認できたりと大変便利です。

算出した売上額は会計ソフトや原価管理表などにも反映できるので、完成基準以外の売上計上基準が混在した場合でも、売掛残高や収益をスムーズに把握できます。

 

ネクスゲート

原価管理ソフトの使い方を頑張って覚えるのではなく、企業・現場のやり方に即してくれるようなソフトを選べるとベストですね。

日報管理機能へ対応しているか

建設業では、現場での作業内容や発生した費用などを日報で記録することが一般的です。この日報管理も原価管理と一緒のソフトまとめて対応できれば、業務時間の大幅な削減に繋がります。

日報管理機能があるソフトを選べば、入力内容に応じて原価や労務費を反映させることができ、人為的ミスの削減も図れるでしょう。

 

たとえば「使えるくらうど工事台帳V3」なら、現場の班長が工事軸で班員の日報をまとめて入力したり、作業者軸でそれぞれのスマホから入力したりといった使い分けも可能です。

自社の日報の運用方法に合わせた使い方ができて、入力した内容は出面帳票として出力できるので、手間のかかる転記作業の削減や転記ミス防止にも役立ちます。

工事台帳などへ出力可能か

原価管理ソフトの内容を工事台帳と連携できるかどうかも、システムを運用していく中できわめて重要なポイントです。

そのほかの帳票作成にも対応していれば、データの二重入力の手間を省くことができ、より正確な原価管理ができます。併せて、原価をどのような単位で分析できるかもチェックしておくと、プロジェクト改善や経営戦略の策定に大いに役立てられるでしょう。

 

基本となる工事台帳の作成機能はたいていのソフトに搭載されていますが、ポイントはソフト特有の機能や使いやすさ、見やすさなどを比較検討することです

ネクスゲート

ソフトによっては案件ごとに今後の収支予想をしてくれたり、受注に関する分析をしてくれたりする機能もあるので、事前のリサーチが欠かせません。

建設業の原価管理ソフトに関するよくある質問

建設業の原価管理ソフトに関するよくある質問

最後に、原価管理ソフトの導入を検討している建設業の方からよくいただくご質問に回答します。

Q.原価管理ソフトとはなんですか?何ができる?

原価管理ソフトとは、建設工事にかかる予算や損益データを管理するためのソフトウェアです。

以下のように、Excelや手作業による管理ではできないような高精度かつ効率的な作業を自動で進めてくれます。

  • データ入力の自動化:転記中の人為的ミスや入力時間を削減
  • 正確な原価計算:自社の計上方法と正確なデータに基づいて自動計算
  • 迅速なデータ分析:入力済みのデータを集計・分析して経営判断を支援
  • その他関連業務を自動で処理:会計処理、労務管理、日報管理、利益計算など

今まで、わざわざ部署をまたいで進めていた処理手続きや知識がある人しかできなかった業務を、まとめて管理できる便利なツールです。

Q.建設業の原価管理の計算方法は?

建設業の原価管理では、一般的に以下の計算式を用います。

  • 直接原価=工事現場で直接発生する費用(材料費、労務費、外注費など)
  • 間接原価=工事現場以外で発生する費用(管理費、販売費など)
  • 原価=直接原価 + 間接原価
  • 売上高=工事代金
  • 粗利=売上高 – 原価
  • 利益率=粗利 ÷ 売上高

なお、ここで紹介しているのはあくまで一般論です。現場の規模や業務内容、各企業の計上方法によって異なるケースもあることは念頭に置いておきましょう。

Q.原価管理はエクセルで可能ですか?

事実上はExcelでも原価管理はできますが、おすすめはしません。簡単に挙げるだけでも、以下のようにさまざまなデメリットが伴います。

  • 入力作業の負担:データ入力に時間がかかり、人為的ミスが発生しやすい
  • 集計・分析の困難:大量のデータを効率的に集計・分析することが難しい
  • データの共有が難しい:複数人でデータを共有する場合、バージョン管理が複雑になる
  • セキュリティ対策:Excelファイル用のセキュリティ対策ソフトを導入する必要がある
  • 性能の上限:建設規模が大きくなると管理も複雑化し、対応しきれない

原価管理のノウハウがあるごく小さな規模の建設会社ならExcelでも事足りるかもしれませんが、そうでない場合は原価管理ソフトの導入おすすめします。

Q.何のために原価管理するのでしょうか?しないリスクはある?

原価管理をする最大の目的は利益率の向上です。原価構造と損益をしっかりと把握し、工事にかかる無駄なコストを削減すれば、会社全体の利益はもちろん従業員を守ることにも繋がります。

また、原価管理を適切に行うことは価格競争力を高めることに帰結します。正確な収支管理によって資金繰りを安定させ、経営戦略を拡大していくためにも原価管理は必要なのです。

Warning

逆に、原価管理を適切に行わないと収益悪化や資金繰りの非効率化、競争力の低下を招くことになります。原価に対する利益がない状態が続けば、当然ながら経営は成り立ちません。

経営悪化のリスクを回避するためにも、原価管理を徹底することは建設業における必須項目と言えるでしょう。

Q.建設業者が原価管理ソフトを導入するときの注意点はありますか?

先ほどもご紹介したように、自社のニーズに合ったソフトを選ぶこと、導入後の使い方を想定して選ぶことは必ず意識しておきましょう。

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また、原価管理ソフトを利用する場合は初期費用だけでなく、月額費用やオプション料金などのランニングコストが発生するため、常に長期スパンで運用していくことを考える必要があります。
業務に必要な機能を網羅していることは前提の上で、オーバースペックにならないよう注意が必要です。

 

また、ソフト導入後は原価管理・チェック・承認のオペレーションを新しく構築し直すことになります。新しいシステムを導入する旨を事前に現場へ周知し、業務フローが変わることについて了承を得ておくことも忘れないでおきましょう。

まとめ:建設業向け原価管理ソフト一覧

以上、本記事では建設業向けの原価管理ソフトについて選び方のポイントも踏まえながらご紹介しました。

DX化が推奨されている昨今では建設業においてもさまざまなシステムが開発されていますが、種類が多いからこそ導入する際には慎重に選んでいく必要があります。

自社の規模・社員の年齢層・業務フロー・計上方法など、さまざまな要素を加味して最適なソフトを探してみましょう。

ネクスゲート

また、業務の効率化を本格的に検討している企業様は、ぜひ「工事台帳アシストAI」の導入もご検討ください。

ネクスゲートが提供する「工事台帳アシストAI」の説明画像

工事台帳作成や原価管理はもちろん、煩雑で手間のかかるさまざまな業務をAIによる自動化で解決していきます。

提供会社「ネクスゲート」によるサポートもございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ネクスゲート

資料請求はこちらからできます。

▼本記事で紹介した原価管理ソフト一覧

ソフト名ソフトの特徴
工事台帳アシストAI
ネクスゲート
・クラウド上で使える最新ツール
・業務時間を約80%削減
楽楽販売
楽楽販売
・カスタマイズ性があり自由度が高い
・請求書払いにも対応
工事原価Pro
工事原価Pro
・SaaS方式採用でサーバー不要
・弥生会計と連携
どっと原価
どっと原価3
・サーバーレスで管理者も不要
・多様な料金プラン
レッツ原価管理Go2クラウド
レッツ原価管理Go2クラウド
・セキュリティ管理に特化した
「Microsoft Azure」を採用
・サーバー運用をスタッフに任せられる
Sitrom-CC
Sitrom-CC
・稼働状況や伝票などは
入力後リアルタイムで集計できる
・フルクラウド型で
スマホからでも利用できる
原価本家
原価本家
・見積現場からデータを転送できる
・発注元や現場分類なども
任意で設定できる
SMILE V 2nd Edition コストマネージャー
SMILE V 2nd Edition コストマネージャー
・過去の原価実績から
実行予算を自動作成できる
・現場の従業員の労務費も管理
建設原価ビルダー5
建設原価ビルダー5
・建設業務における原価管理を簡単にIT化
・簡単なデータ入力だけで
経営分析に役立つ資料を作成
使える建設原価
・入力しやすいシンプルな操作
・振替伝票を発行してスムーズに会計処理