熊本県は、食関連企業の農業参入緊急支援事業補助金の第3回公募を開始しました。

原油・資材等価格の高騰の影響を受ける、熊本県内で農業参入に取り組む食関連企業を支援する制度です。作物等導入に係る営農用機械等の取得・改修経費が対象です。

項目

内容

制度名

食関連企業の農業参入緊急支援事業補助金

実施機関

熊本県

対象

令和5年度以降に熊本県内で農業参入した、または令和8年度に新規参入予定の食品関連企業など

補助対象経費

作物等導入に係る営農用機械等の取得・改修経費

補助率

1/2以内。県南地域市町村への参入は2/3以内

補助上限

2,500万円

募集期間

2026年10月7日〜2026年10月30日17時必着

提出方法

郵送または電子メール

事業完了・実績報告

2027年2月26日まで

建設企業がまず確認すべき対象条件

この補助金は、一般的な建設会社の設備投資補助ではありません。対象は、熊本県内で農業参入に取り組む食品関連企業です。

確認すべき条件は、次のとおりです。

  • 会社法に定める会社であること
  • 令和5年度以降に熊本県内で農業参入した企業であること
  • 令和8年度新規参入予定企業も対象に含まれること
  • 食品関連企業として、指定された日本標準産業分類に該当すること
  • 熊本県内に事業所を有すること
  • 農業または農業関連事業に、年間60日以上従事する者を3人以上有する規模であること
  • 農地等が所在する市町村と、地域調和等に関する協定を締結している、または締結が確実に見込まれること

建設業専業の会社は、通常、この「食品関連企業」の要件に該当しません。

一方で、グループ会社や同一法人内で、飲食料品小売、飲食店、持ち帰り・配達飲食サービス、食品製造などの事業を営んでいる場合は、区分表との照合が必要です。自社の登記、事業実態、日本標準産業分類上の該当性を確認してください。

対象となる経費と対象外となる取得方法

補助対象は、作物等導入に係る営農用機械等の取得・改修経費です。

ただし、次のものは対象外とされています。

  • 汎用性が高い機械等の取得・改修
  • 中古品の取得
  • インターネットショッピングでの取得
  • オークションでの取得
  • オンラインストアでの機械取得

見積取得の段階で、購入先や取得方法を確認する必要があります。補助金では、対象経費そのものだけでなく、支払い方法や証拠書類も重要です。

実施要領では、支払いは銀行振込が原則とされています。小切手・手形、相殺、仮想通貨、クーポン、ポイント、金券、商品券の利用等は認められません。

県南地域に参入する場合は補助率が変わります

通常の補助率は1/2以内です。

ただし、県南地域市町村に参入する場合は、2/3以内となります。実施要領では、県南地域市町村として次の15市町村が示されています。

八代市、人吉市、水俣市、氷川町、芦北町、津奈木町、錦町、多良木町、湯前町、水上村、相良村、五木村、山江村、球磨村、あさぎり町。

補助上限は2,500万円です。ただし、熊本県は「予算の範囲内で補助額を割り当てるため、要望額どおりに採択されるとは限らない」としています。

提出書類とスケジュール

応募時に必要な書類は、発表元ページで次のように示されています。

  • 事業実施計画書
  • 事業実施主体の規約または定款、履歴事項全部証明書
  • 導入機械の参考見積およびカタログ等

提出できない書類がある場合は、事前連絡が必要とされています。

主なスケジュールは次のとおりです。

手続き

時期

事業実施計画書の提出

2026年10月30日17時まで必着

内報

2026年11月中旬頃予定

補助金交付申請書提出

2026年11月中旬頃予定

交付決定通知・事業開始

2026年12月上旬〜中旬頃予定

実績報告・事業完了

2027年2月26日まで

補助金額の確定

2027年2月下旬頃予定

補助金支払い

2027年3月頃予定

交付決定前の発注・契約・支払いが認められるかは、必ず熊本県の案内と担当部署への確認が必要です。特に機械導入では、納期と事業完了期限の管理が重要です。

建設企業としての実務上の見方

この制度は、建設機械や施工設備の更新に使う補助金ではありません。

建設企業が確認すべき場面は限定されます。たとえば、食品関連事業を営む法人が熊本県内で農業参入する場合、または関連会社が対象業種に該当する場合です。

その場合は、次の順で確認してください。

  1. 自社または関連会社の業種が区分表に該当するか
  2. 熊本県内での農業参入時期が要件に合うか
  3. 農業関連事業に年間60日以上従事する者を3人以上確保できるか
  4. 市町村との地域調和等に関する協定の見込みがあるか
  5. 導入予定機械が補助対象経費に該当するか
  6. 2027年2月26日までに事業完了・実績報告が可能か

対象に該当しない場合は、無理に申請準備を進める制度ではありません。対象に該当する可能性がある場合は、まず熊本県の区分表と実施要領を確認し、担当部署へ照会するのが確実です。

自社・関連会社で活用余地があるか整理する

食品関連事業や農業参入を伴う設備投資は、業種要件、地域要件、従事者要件、協定の有無で判断が分かれます。建設業を主業とする会社では、まず対象事業が補助金の土俵に乗るかを切り分けることが大切です。

自社や関連会社の事業内容を整理し、活用可能性を確認したい場合は、お問い合わせはこちらからご連絡ください。制度の対象になりそうかを一緒に確認します。無理な営業はいたしませんので、必要な範囲でご相談いただけます。