大工と施工管理の募集を進める中で残っていた自社サイトの古い採用情報
求人票を更新したら、会社を調べに来た人が見る自社サイトも、同じ情報にそろえる必要があります。 募集条件を整えることと、その条件がどこでも正しく伝わることは、セットで考えたいところです。
ある建設会社では、大工や施工管理など、複数の職種で採用を進めていました。完全週休二日制や年間休日120日程度という条件を求人に反映し、ウェブだけでなく電話でも応募が入るようになっていました。
担当者からは、「一人か二人来ればと思っていたら、想像以上に応募が来た」という声もありました。採用に向けた手応えが出てきた段階です。
一方で、自社サイトの採用情報には古い記載が残っていました。新しく整えた求人原稿との間に、仕事内容や休日・休暇などの違いがある状態です。外部の採用ページは用意されていましたが、自社サイトからそこへつなぐ対応は、これからでした。
求人票と自社サイトの食い違いによる応募前の迷い
採用情報の食い違いは、求職者に「どちらが本当なのか」を判断させてしまいます。 求人票で興味を持ってもらえても、自社サイトで迷わせてしまえば、応募につながらない可能性があります。
求人媒体で会社を見つけた人が、会社名を調べてホームページを見ることがあります。そのとき、募集職種や仕事内容、休日の説明が求人票と違っていれば、会社側が伝えたい強みも受け取りにくくなります。
この会社でも、採用情報を照合する中で、担当者から「休日・休暇とかも」という確認がありました。休日は、まさに新しい求人で前に出していた条件です。そこが自社サイトとそろっていなければ、せっかく整えた働き方が十分に伝わりません。
ただし、実際にこの食い違いが原因で何人離脱したかは確認されていません。ここで整理したいのは、応募が減った原因を決めつけることではなく、会社を調べに来た人が、迷わず最新情報を確認できる状態にすることです。
求人原稿の更新と自社サイトの修正が別々に進む状態
求人原稿が新しくなっても、自社サイトまで自動的に同じ内容になるわけではありません。 この会社では、最新の募集情報を載せた採用ページと、以前の文章が残る自社サイトが並存していました。
新しい採用ページには、募集中の求人がまとまって表示され、会社の強みも簡潔に載せられていました。一方、自社サイトの採用欄は、その内容に置き換わっていませんでした。
さらに、自社サイトはいずれ作り変える可能性もあるという状況でした。とはいえ、全面改修を待っている間も、求職者は今あるページを見ます。大きく作り直す話と、目の前の情報のずれを直す話は、分けて進められます。
また、現場看板や説明会資料から採用情報を見てもらう案も出ていました。ここで案内先をばらばらに増やすと、入口によって見える情報が変わりかねません。発信する場所を増やす前に、最新の採用情報を確認する先を一本化することが、整合性を保つ土台になります。
最新版の基準を決めてリンク変更から進める段階的な整備
まず最新の採用ページへつなぎ、その後に古い文章をそろえる順番なら、全面改修を待たずに着手できます。 この会社で示された対応も、既存サイトの採用リンクを変更し、内容は少しずつ修正する進め方でした。
1.募集職種ごとに、最新版として扱う原稿を決める
最初に、何を正しい情報としてそろえるのかを決めます。この会社の場合は、新しく作成した求人原稿と、それを掲載した採用ページが基準になります。
大切なのは、単に更新日が新しい文章を採用することではありません。現在の募集内容として確認できている原稿を基準にすることです。大工と施工管理など、職種によって内容が異なる場合は、職種ごとに照合します。
確認する項目は、まず次の範囲に絞れます。
- 募集中の職種が一致しているか
- 仕事内容の説明に違いがないか
- 休日・休暇の記載が現在の条件と合っているか
- 自社サイトの採用リンクが最新ページにつながっているか
全職種の条件を一律にするのではなく、同じ職種について、掲載先が変わっても説明が食い違わないようにします。
2.既存サイトの「採用情報」から最新ページへつなぐ
次に、自社サイトのトップページや採用情報のリンク先を、最新の募集がまとまったページに変更します。
この会社でも、「まずリンクを設定すれば、最新の採用情報を見てもらえる」という進め方が示されました。サイト全体のデザインや構成を変更しなくても、採用情報への入口は先に整えられます。
判断軸は、見た目の完成度よりも、求職者が最新情報にたどり着けるかどうかです。まずは、自社サイトを訪れた人が「採用情報」を押すと、現在の募集内容を確認できる状態を目指します。
3.リンク変更で終わらせず、古い採用欄も修正する
最新ページへのリンクは、先に進めるための対応です。古い記載を残してよいという意味ではありません。
自社サイト内の採用欄も、基準にした求人原稿に合わせて修正します。仕事内容だけでなく、休日・休暇など、応募を考える際の判断に関わる項目をそろえていきます。
この会社では、新しい原稿をサイトの修正担当者に渡し、その内容で置き換えてもらう方針が示されました。修正する人に一から文章を考えてもらうより、照合済みの原稿を渡すほうが、直すべき内容を共有しやすくなります。
リンク変更は最新情報への道筋づくり、文章修正は食い違いの解消です。両方を段階的に進めます。
4.現場看板と説明会資料のQRコードも同じページへ集約する
案内先が決まれば、現場看板や説明会資料のQRコードも、その採用ページへそろえられます。
担当者からは、「QRコードを作ってもらえれば、現場の看板に貼れる」という提案がありました。説明会でも、同じページを案内すれば、持ち帰った資料から現在の募集内容を確認してもらえます。
看板用、説明会用と別々の採用情報を持つのではなく、入口は複数でも、確認する先は同じにします。これなら、募集内容と応募先を一か所で案内しやすくなります。
ただし、QRコードを作ること自体が目的ではありません。読み取った先に最新の募集情報があり、応募へ進めることまで含めて、採用の導線です。
まとめ
求人票の更新は、自社サイトとの照合まで進めてこそ、求職者に一貫した情報として届きます。 とくに仕事内容や休日・休暇は、会社選びに関わる情報です。掲載先による違いを残さないようにしたいところです。
進め方は、最新版の基準を決める、既存サイトから最新の採用ページへつなぐ、古い記載を修正する、という順番です。そのうえで、現場看板や説明会資料のQRコードも同じページへ集約します。
サイトの全面改修が決まっていなくても、採用情報の入口は整えられます。まずは、自社の求人票とホームページを並べて、同じ職種の説明がそろっているかを確認するところから始められます。
求人票と自社サイトの整理から始めたい方へ
「どの情報を基準にすればよいか」「サイトを作り直す前に何ができるか」という段階から、採用情報の整備は考えられます。
ネクスゲートは、中小建設会社・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。採用情報についても、求人票と自社サイトの食い違いの整理から、最新ページへの案内方法まで、一緒に検討できます。
「うちの場合は何からそろえるべきか」がまだ明確でなくても構いません。無理にサービスの利用をおすすめすることはありませんので、次の整理先としてご相談ください。