国土交通省は令和8年10月29日、いすゞ自動車株式会社から、いすゞ「ギガ」「フォワード」およびUDトラックス「コンドル」などについてリコールの届出があったと公表しました。対象は計107型式・計4車種、計24,783台です。運転者席のシートサスペンションに関する不具合で、全車両のアクチュエータを対策品に交換する内容です。

届出日

令和8年10月29日

リコール開始日

令和8年10月30日

届出者

いすゞ自動車株式会社

対象車種

いすゞ「ギガ」「フォワード」、UDトラックス「コンドル」ほか

対象型式・車種

計107型式・計4車種

対象台数

計24,783台

製作期間の範囲

令和5年2月6日〜令和8年3月12日

不具合部位

座席(シートサスペンション)

不具合件数・事故

103件・事故無し

改善措置

全車両、アクチュエータを対策品に交換

まず、どんな会社か知りたい方へ

会社紹介資料

何をしている会社で、どんなご支援をしてきたのかを1つにまとめています。

会社紹介資料 1ページ

建設会社に関係する理由

今回のリコールは、乗用車ではなく、建設現場や資材運搬で使われる可能性が高い大型・中型トラックが対象です。

対象には、いすゞ「ギガ」「フォワード」、UDトラックス「コンドル」などが含まれています。土砂、産廃、資材、重機回送に関わる会社では、該当車両を保有している可能性があります。

特に注意したいのは、今回の不具合がエンジンやブレーキではなく、運転者席のシートサスペンションに関するものである点です。一見すると走行性能そのものではないように見えます。しかし、運転席の座面が意図せず上昇・下降するおそれがあるとされています。長距離移動や現場間移動、積載状態での走行を考えると、運転姿勢の安定性や安全確認に影響し得る不具合として見ておくべきです。

不具合の内容

国土交通省資料によると、運転者席のシートサスペンションについて、サスペンションロックを操作するアクチュエータの出力軸が破損することがあります。

その結果、サスペンションロックが解除されず、座面の高さ調整ができなくなることがあります。さらに、そのまま使用を続けると、車両走行時の振動などにより内部のギアが外れ、意図せずサスペンションロックが解除され、座面が上昇または下降するおそれがあるとされています。

改善措置は、全車両のアクチュエータを対策品に交換するものです。

まず確認すべき車両

対象車両の製作期間は、全体で令和5年2月6日から令和8年3月12日までです。

この期間に導入した次のような車両がある会社は、確認対象に入れておくとよさそうです。

  • いすゞ「ギガ」
  • いすゞ「フォワード」
  • UDトラックス「コンドル」
  • その他、一覧表に含まれるUDトラックス車両

ただし、国土交通省資料には、リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれている場合があると記載されています。

そのため、車種名だけで判断せず、車検証の車台番号を確認し、販売店・届出者・メーカー等のリコール検索で照合するのが確実です。

中小建設会社の実務対応

今回のようなリコールでは、日々の配車や現場段取りに埋もれやすいのが実務上の落とし穴です。

対応としては、難しいことよりも、次の順番で整理するのが現実的です。

  1. 保有車両台帳から、いすゞ・UDトラックスの大型・中型車を抽出する
  2. 令和5年2月以降に製作・導入した車両を優先して確認する
  3. 車台番号を販売店またはメーカー検索で照合する
  4. 対象車両があれば、交換作業の日程を早めに調整する
  5. 対応済みかどうかを車両台帳に記録する

建設会社の場合、車両は単なる移動手段ではありません。現場を動かす生産設備です。1台止まるだけで、土砂搬出、資材搬入、職人の段取りに影響が出ます。

だからこそ、リコール対応は「安全管理」と同時に「稼働管理」でもあると捉えるのがよいです。点検・交換が必要になった場合も、現場が薄い日、予備車が使える日、雨天で運搬が減る日などに合わせれば、影響を小さくできます。

今回のニュースから見える経営上のポイント

今回のリコールそのものは、メーカー側が対策品への交換を行うものです。会社として過度に構える必要はありません。

ただ、建設業の経営目線では、ひとつ確認しておきたいことがあります。

それは、車両情報がすぐ取り出せる状態になっているかです。

車検証、車台番号、購入時期、リース会社、担当販売店、点検履歴、リコール対応履歴。これらが紙ファイル、担当者の記憶、車両ごとのバラバラな管理になっていると、こうした発表が出たときに確認だけで時間がかかります。

台数が少ないうちは何とかなります。しかし、車両が10台、20台と増えると、車両管理の粗さはそのまま安全・原価・稼働率に跳ね返ります。

今回をきっかけに、車両台帳を一度見直すだけでも十分価値があります。

完璧なシステムでなくても構いません。まずはExcelでも、クラウドの表でもよいです。大事なのは、リコールや点検の情報が来たときに、対象車両をすぐ絞り込めることです。

車両管理を会社の仕組みに変えていくために

リコール対応は単発の作業に見えますが、実際には安全管理、配車、原価管理、現場の段取りにつながっています。

「うちの車両台帳で十分なのか」「リース車や協力会社車両まで、どこまで見ればよいのか」「点検やリコール対応を誰が管理すべきか」。こうした整理は、会社ごとに答えが少しずつ違います。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。車両管理のような日常業務も、仕組みに変えることで、ものづくりに集中できる環境づくりにつながります。

「自社の場合は何から整理すればよいか」を軽く壁打ちしたい段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、必要なタイミングでご相談ください。

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